「ゆかりねっと」「NAMAROID」って何?
生放送の配信や動画撮影時に、マイクの音声をVOICERODに認識させ、読み上げと同時に字幕を表示させる事が可能なツールです、VOICEROIDは有料ですが、無料で使える「棒読みちゃん」での読み上げも可能なので、動作確認してから買うのも良いと思います。
「ゆかりねっと」「NAMAROID」どっちが優れてるの?
どちらも高性能な音声認識ソフトで、総合的に見ると負けず劣らずとなっています、両ツールの簡単な違いについては下記のサイトで説明されているので割愛します。
それでは、実際に使用してみた際の差を画像付きで分かりやすく説明していきます。
音声の認識力の差
音声の認識力はどちらが優秀かで言うと、「ゆかりねっと」の方が優れていると言えます、両方起動させて音声認識させた結果があるのでお見せします。
画像内の左が「NAMAROID」右が「ゆかりねっと」です。
何度発音しても「NAMAROID」は「ずんこ」と変換してくれませんでした。
(フィルター機能を使用すれば東北順子を東北ずん子と発音するよう設定できます)
東北キリト・・・強そう(小並感
ゆっくりしっかり発音すれば「NAMAROID」でもきちんと発音してくれました。
「NAMAROID」もしっかり変換してますが、少し物足りない感じ?
(気になるならこちらもフィルターで変更可能)
こういった変換については甲乙付け難いです。(イントネーションを変えて発音しても同じ結果になります)
読み上げのタイムラグ
読み上げのタイムラグに関しては、「NAMAROID」の方が早く読み上げるときが多かったです。
GIF画像で確認
ほんの少しですが読み上げに差があります、上記のGIF画像以上に「ゆかりねっと」の読み上げが遅い時が多くありました。(Googlechromeを通してる為、読み上げまでに少し時間がかかってるのかも)
同じくらいの時もありますが、基本的に「NAMAROID」の方が早く反応してくれます。(NAMAROIDさんも惜しい所まで変換してくれてます)
「NAMAROID」が大きく勝っている点
音声の認識力に関しては、「ゆかりねっと」が勝っていると言えますが、追加機能の面で「NAMAROID」は大きく勝っています。
CTRL+ENTERで発音するモード
これがすごく便利で、音声認識力の差を埋める要となっています。
正しい認識をした時のみ、発音させることが可能です(次の音声を認識させなければCTRL+ENTERで同じ台詞をリピートすることも可能)
「ゆかりねっと」は認識したワードをキープできず、音声を即発声するので誤字っててもお構いなしです。(それもまた面白いのですが)
自動感情機能
これもまたとんでもない機能で、例を挙げると「残念」「おいしい」「嫌だ」といったワードを含む台詞を発音時に、音声のイントネーションや音量、読み上げる速度を自動で変更してくれます。(設定が大変ですが)
更にこの自動感情機能を使って立ち絵の画像を変更する事も可能です。(アニメーション設定をする事で目パチや口パクなど、より細かい動作も可能)
特定ワードを発音時にSEやBGMを鳴らす機能もあります
「ユニコーン」のみで発音させると例のBGMが流れます、哀戦士は愛戦士とよく認識する為わざと変えています。(ストップサウンドと発音させれば、流しているSEやBGMを止めることが可能です、なんかカッコイイ)
「ゆかりねっと」もプラグインを導入する事で機能を追加可能ですが、現在公開されているプラグインは特定ワードの発生時にBGMやSEを鳴らすといった程度の物しかありません。
プラグインを自作できるならどこまで出来るか分かりませんが、かなりの知識が必要になります。
結論
個人的には「ゆかりねっと」が使用も簡単で安定しているのでオススメです、音声認識させて発声させる事が本来の目的ですので、その機能が強いのは大きいと思います。
よく誤字する言葉をフィルター機能で補ったり、自動感情やCTRL+ENTERで発音モードを使うといった細かい設定をする場合は「NAMAROID」の方が優秀と感じました。
CPUにかける負担も「NAMAROID」の方が少ないです(chromeが負担かけるせいですね)
「NAMAROID」にしかない機能を使いたい場合は「NAMAROID」を選ぶのが良いと思います。(ゆかりねっとに欲しい機能が追加されたら乗り換える形も良さそうです)
どちらも使えるという環境を持ったほうが安心して使い続けれるかもしれません。